日記

嫉妬と不安とやる気

昨日は「ほぼ」いい一日だった。朝から勉強することができたし、日記も書くことができたし、夕方には祖父母と食事もした。加えて、昼過ぎには3年ぶりにプラネタリウムにも行くことができた。

プラネタリウムは相変わらずの圧巻であった。土日ということもあり、子供の騒ぎ声だけが心配であったが、公演中に大きな音も出ることはなく、静かに楽しむことができた。

今月の特集は七夕と天の川銀河についてだった。ここ数十年の統計によると、七夕の日の夜、無事に晴れて織姫と彦星が会えることができたのは20数パーセントらしく、梅雨空の中であまり会えないことを知った。しかし、日本が太陽暦になる前からこの伝説はあるので、旧暦の暦に合わせれば、3分の2ほどの確率で晴れているとも知り、暦法の変化がこんなところにも影響を及ぼしているのかと感心した。

いつも思うが、あのプラネタリウムの星空は本当に感動する。本当はあれだけの星空が自分たちの上で輝いていると思うと、昔の人たちがうらやましい。今でも阿智村まで行けば見ることはできるが、労力がかかりすぎる。十分に生活が発達し、昔とは比べ物にならないほど便利になった現代だが、この点だけは残念だと感じる瞬間である。

プラネタリウムで唯一もやもやする点は、両隣がカップルだったことだ。両隣に限らず、席につく人のほとんどは親子連れかカップルである。プラネタリウムがそういうスポットであることは理解しているが、どうしても意識してしまう。無視すればいいだけなのだが、自分も人間だから、どうして向こう側にいないのかと心がつらい。いつかは一人ではなく、二人、もっと多くであの満天の星を見に行きたいものである。

プラネタリウム

さて、冒頭で『「ほぼ」いい一日』と書いたのは、一日を終えて寝る前に事件が起きたからだ。先日会社から業務用携帯をもらい、それを家に持ち帰っていた。会社である程度設定をしていたので、手を付けていない着信音を変更しようと、携帯を手に取った。しかし、設定したはずの指紋認証で開けることができず、パスコードを入力しなければならないと言われてしまった。既に初期パスコードを変更していたので、それを入力すればいいだけだったのだが、あかない。数回試したがロックは解除されず、ついには1分間使えなくなってしまった。

その瞬間から、自分の夜の予定は一気に崩れ去った。ちょうど会社でパスコードを間違え続け、ついに初期化されてしまった人を知っていたので、自分もそうなる番だとおびえ、やる気を失ってしまったのだ。それからというもの、風呂も入らず、逃げるようにしてベッドに入り、眠りについた。入眠後も何度も目が覚め、4時のアラームもすぐに止めて二度寝に入った。結局、朝の時間はほとんど活用できず、駅の喫茶店には30分しかいることができなかった。

自分は、何か思い通りにいかないこと、自分にとって不都合なことが起きると、それ以外のやる気もすべて失ってしまい、手につかなくなることを改めて思い知った。幸い今日会社で上記の問題は解決したので、こうやって日記を書けているが、もし携帯を初期化せざるを得なくなったり、その他自分にとって嫌なことが起きると、今日も何もできず眠りについてしまっただろう。本来なら、過ぎてしまったことは気にせず、別のことは別のこととして、活動をすればいいのだが、自分の今の心はそんなことができないくらいには弱いらしい。しっかりと自覚して、次の不幸時に同様の行動を起こさないように意識していきたいと思う。