思っていること

死と向きあえられるか

大島康徳氏が亡くなった。

70歳、現代日本では早い死である。
彼は4年前に末期の大腸がんであることを公表し、自分の体の経過を報告しながら過ごしてきていた。

自分はドラゴンズファンではあったが、彼の現役時代を知らなかったため、16年当時はあまり注目していなかった。しかし、余命1年といわれながらも、野球中継で解説を務めながら、毎日のようにブログを更新しており、元気に活動する姿に、とても勇気を与えられた。

最近ではダルビッシュや大谷がメジャーリーグで活躍する姿を見る機会が多かったため、メジャーリーグを解説する大島の姿をよく見ていたが、最後に見た解説では声に張りがなく、いかにも病人という感じであった。ニュースでもあまり体調がよくない旨が報道されており、覚悟はしていたが、ついにという感じだった。

やはり、がんというものは怖い。末期と言われても、元気に活動する彼の姿を見て、元気は気からというように、がんであっても克服してしまうのではないかと思えていたが、現実はそうではなかった。

自分も、いつかはそういう日が来る。その時に死とどう向き合い、どう死んでいけるか、彼の最後のブログを見て、もう一度考えたいと思う。